谷汲村、長瀬村と分かれていた頃(M30〜S31)のエピソードですが、二村を流れる江川の利水をめぐって対立することがしばしばあり、協議の上、「誓約書」が交わされたことがあります。

 
江川水車使用禁止に関する誓約書

 昭和八年は近年にない大旱魃のところ上流大洞、深坂に於て水車多数使用致し、為に下流徳積、下長瀬は灌漑水の大不足となり下流民死活の大問題にて下流民の紛擾一方ならず。故に上流及び下流代表者の合同協議会となり、協議の結果上流代表者より、当年は勿論将来と雖も旱魃の際は上流に於て水車は絶対に使用致さざる事を下流代表者に誓約す。仍て解決す。
 本誓約書は後日の参考の為永久保存とす。

 昭和八年七月二十三日

 上流代表者
 谷汲村長 竹中 策逸
 深坂区長 鳥内 慶一
 大洞区長 石原 信次郎

 下流代表者
 徳積区長 高橋 竹三郎
 下長瀬区長 滝瀬 嘉代松
       高橋 正治郎
       河村 仁十郎
       河村 儀作
       高橋 拾治郎
       浅野 三嘉弥
       岡部 宗一
       松井 実美
       松井 義平
       松井 和一