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タグ:力石

 石をかたどった左の絵図に描かれた文字はこの大盤石の表に刻まれた文字の模写です。
 これが寛永五年二月、岩槻の三ノ宮卯之助がこの石を持ち上げた所以です。
20180416_D90_024(力石)
 「大盤石」とは力石の中でも特別に大きい石を指します。大盤石は全国でも四ヶ所にしかないといわれています。この石の重量は六一〇キログラムあり、重量は日本一と評されています。越谷市の高崎力先生及び四日市大学の高島慎助先生の長年にわたる調査により判明したのです。
 三ノ宮卯之助は文化四年(一八〇七年)武州岩槻領三野宮村に生まれました。その頃江戸では祭りや見せ物において力自慢の人が大いにその特技をもって大衆にもてはやされ、「力石」を持ち上げることが興行とされるような時代でした。
 卯之助は成長して江戸一番の力持ちを評判になり、地元岩槻、越谷をはじめ各地のイベントに招かれたものと思われます。現在卯之助の名を刻んだ「力石」は全国で三二個確認されています。天保四年(一八三三年)には深川八幡宮にて、当時の将軍家ご上覧の一大興行が催されたといわれています。
 卯之助は四五歳の時にこの力石を、この桶川にて持ち上げたといわれています。当時は各大名が競って藩の威信をかけて行ったといわれています。しかし卯之助は四八歳にて不慮の死をとげ、惜しまれつつこの世を去りました。
 当時の興行に使われた、チラシ、ポスターの類には人物が仰向けに寝て、両足で小船を持ち上げ、その船に米俵を背負った馬とその馬を引く人物の図柄がしるされています(左図参照)。
 ちなみにこの「力石」もこの【足指し】という方法で持ち上げたものと推定されています。
20180416_D90_033

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